OzaShin’s diary

活動報告、機材レビュー等

これ1台で制作が飛躍的に早くなる、プログラマブルテンキー

制作にいつも時間がかかりすぎてしまう、誰でも一度は感じたことのある悩みです。私は専門学校で講師をしていますが、学生から同様の相談を何度も受けたことがあります。

以前、曲を早く作る方法について、自分が普段から気をつけていることをまとめましたが、その中に「ワンクリックでも減らす努力をする」という項目がありました。

ozashin.hatenablog.com

 

今回、ワンクリックを減らすための便利グッズを見つけたので紹介します。プログラマブルテンキーです。

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見た目はキーボードのテンキーの部分だけが独立したような形ですが、付属するソフトによって、各キーにマクロ操作(Ctrl+Cなどのショートカット操作や、特定の順番でキーを入力させるコマンド)を割り当てることが可能です。Cubaseの場合はロジカルエディターやショートカット、マクロの設定がかなり細かくできるので、思いつくほとんどの操作は割り当てできると思います。

パネル上部の「Mode」ボタンが緑色のときは、通常のテンキーとして使うこともできます。また、割り当てた操作はテンキー本体に保存されるので、別のPCに接続してもソフトのインストール無しで同じように使用できるそうです。これは便利!

各キーのカバーは外せるので、何の操作が割り当てられているのか分かるよう、シール等を貼ることが可能です(シールは付属していないので自作する必要があります、各キートップは1.2cm×1.2cmほどです)。

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印刷できるラベルが家に無かったので、フォトショでデータを作り、光沢紙に印刷して作りました。手作り感がありますが分かりやすく出来たと思っています。

今回は、自分の曲制作の中で最も占める割合が高いMIDI打ち込みに関する操作を中心に設定してみました。下段左より、ベロシティの±5、ベロシティを100に固定、ポジションクオンタイズ、長さクオンタイズ、ポジション+長さを同時にクオンタイズ、16分移動、長さ±16分、32分移動、長さ±32分、ピッチ±1、オクターブ上下、クオンタイズ幅の選択を入れました。全体的に、2クリック以上必要な操作や、クリック+ドラッグが必要な操作を中心に割り当てしています。

 

大きさは横9cm、縦15cm、厚み2cm程なので、マウスの横などに置いて操作できます。コピペなどのよく使う操作はもちろん、CC121やFaderportのようなトランスポート専用ハードウェアを持っていない方は、再生・停止・リピートなどの操作を割り当てしてもいいと思います。しかし、キーの長押しには対応していないので、押しっぱなしで巻き戻し・早送りなどの操作はできません。同じ操作を繰り返したい場合は、連打する必要があります。

 

木曜日と金曜日の曲制作で実際に使用してみたのですが、特に音符の長さとタイミングの微調整が便利すぎました。あまり使っていない部分は変更するかもしれません。

CC121などのハードウェアも便利ですが、どうしても使わないボタンがあったりするので、使わないものはどんどん別のものに変えられるプログラマブルテンキーは使うほど制作を早めてくれるツールになってくれるはずです。価格もそれほど高くないので、自分だけのオリジナルツールを作ってみてはいかがでしょうか。