Waves Renaissance Axxをドラムに使う
Waves Renaissance Axxは、公式ページ(Renaissance AXX | Media Integration, Inc.)でも触れられているように、ギターやベースなどのサスティン長めの楽器用のダイナミクスエフェクトのようです。
しかし、今回なんとなくキックやスネアなどのドラムパーツに挿してみたところ、思ったよりもかなり良い感じのかかり方をしてくれましたので紹介します。
Renaissance Axxは、パラメータが少ないので、音作りで迷うことは少ないと思います。キックのインサートに挿して、スレッショルドを下げると、かなり歪んだ感じの圧縮がかかると思います。オートでメイクアップされるので、右側のゲインを下げて元の音量になるように調整してみましょう。
この時点で一度バイパスして、どのように音が変わるかを聴いてみてください。Renaissance Axxのリリースはやや速めで固定されているので、スレッショルドを深めにするとキックの余韻のボフッという部分がかなり出てきます。どのくらい余韻を出すかはスレッショルドの深さで調節するといいでしょう。
次にアタックの設定です。18ms~25msあたりに設定すると、少し図太い感じですが気持ちのいいスナップが前に出てきます。これがとてもいいです。硬質な感じのアタックになりますね。はっきりと輪郭が出る感じのキックです。
スネアにかけるとキックのときよりもざらついた質感が強調される傾向があると思います。スネアのスナッピーが強調され、滲んだ感じのサウンドになります。アタックをかなり速くすると、若干埋もれてしまうかもしれません。アタックを長めにとったときの効果はキックと同様、硬い感じのスナップが返ってきます。
調整できる部分が少ないので、かなり大雑把な感じの調整になりますが、簡単にそこそこいい音が出せるので、ぜひ使ってみてください。