OzaShin’s diary

活動報告、機材レビュー等

2017年もどうぞよろしくお願いします

コミケではスペースにお越しいただきありがとうございました。

2017年もどうぞよろしくお願いします。去年はスキルアップができた年でした。今年はより多くの実績を残せるように、様々な挑戦をしていこうと思っています。○○の人、のようなわかりやすい実績が残せるととても活動しやすくなるので、そういうのができるといいなあ。

 

お正月ということで実家に帰省したのですが、私の実家は伊豆の田舎なので、周りに娯楽が少なくとても暇になります。そのためかつての自室をいろいろ物色するのですが、その中で中学生のときに使っていた携帯電話を見つけました。

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この携帯電話に着メロ作成機能があるのですが、この機能で様々なBGMを耳コピして作っていたのが後にかなり役立ちました。

着メロの音源はYAMAHAが開発しており、上の携帯電話には最初期の4和音のチップが内蔵されています。最終的には128和音までチップが進化しましたが、どのチップもFM音源をベースにした音源となっています。

FM音源は簡単なプログラミングで動作し、設定次第で音色も様々に変化させられるので、あらゆるジャンルの音楽を小さな筐体で扱う着信メロディには最適だったのでしょう。

 

ここからやや専門的なお話。上の携帯電話に内蔵されたチップのFM音源は、2オペレータの直列アルゴリズムのみという、FM音源の中でも最も簡略化されたものです。当時はアルゴリズムエンベロープといった仕組みはよく分かっていませんでしたが、しっかり理解している人が使えばかなり細かな音作りができると思います。

上の写真でもあるように、2オペレータのFM音源GM音源の各楽器を再現した音色がプリセットで入っており、その音色を元にオリジナル音色を作ることもできます。小さなシンセサイザーのように使えますね。当然、MIDI入力などはできないのですが……。

 

着メロのデータは5~40KBほどのMMFというデータで、これはMIDIの打ち込みデータと音色の情報を持つデータでした。あまり知られてはいなかったと思いますが、着メロは同じデータでも再生する機種によって音がかなり違っていました。中には、テンポが早くなる機種などもあったように記憶しています。チップの製造時期の違いなどの個体差なのか、機種のCPUによるものなのかは分かりません。

着メロというものがほぼ使われなくなってから10年ほど経ちましたが、YAMAHAからAndroid専用で着メロを再生できるアプリが提供されているようです。当時の携帯電話のデータが残っている方は、久しぶりに再生してみてはいかがでしょうか。

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