OzaShin’s diary

活動報告、機材レビュー等

Togu Audio Line TAL Reverb-3 レビュー

今回はTogu Audio LineのTAL Reverb-3をレビューしたいと思います。

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TAL - Togu Audio Line: TAL-Reverb

 今回は、初めてのフリープラグインです。あまりフリープラグインを使わない理由は以前ブログで書いたとおり、安定性に問題があるものが多いからなのですが、Togu Audio Lineのプラグインは64bit化の対応も早く、かなり信頼できます。Togu Audio Lineは他にも、SH-101のシミュレーションなどもリリースしてますね。

さて、今回はTAL Reverb-3ということで、リバーブなのですが、これはリバーブとして考えないほうがいいプラグインだと思います。Dry/Wetがそれぞれ独立しているので、インサートで使用できます。試しに、ピコピコしたシンセにインサートして、プリセットの「Gentle Plate」を選んでみてください。シュワーという特徴的な響きが重なって、パッドがレイヤーされたようなサウンドになると思います。その状態で、Wetを半分くらいまで上げてみてください。完全にパッドの音に包まれたような質感になってきます。

この、長くシュワーと広がるサウンドは、初めて聴いたときにとても衝撃を受けたのを憶えています。それ以来、このプラグインはリバーブというよりも「パッドを作り出すプラグイン」という認識で使っています。オススメの使い方は、ピコピコしたシーケンスのシンセや、高音域のピアノソロ、ハイハットなどを広げる使い方です。低~中音域の音に使ってしまうと、音が濁ってしまい、あまり綺麗に響かないと思います。

ハイカットやローカットを使用して高音と低音の伸びを変えることができます。若干ローカットを入れて軽くすると不思議な感じが強調されてかなりいい音です。フリーですが唯一無二の個性があるリバーブ(のような何か)なので、持っておいて損はないと思います。