OzaShin’s diary

活動報告、機材レビュー等

Audiobro LA SCORING STRINGS 2.5 レビュー

ブラックフライデーセールでAudiobro社のLA SCORING STRINGS 2.5(以下LASS)を買いました。

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2017年11月29日現在、本家サイトでセール中で、60%OFFくらいの値段で買えます。これまでで最安値のようです(セール終了時期不明)。

LASS Full 2.5

ec.crypton.co.jp

 

操作性について

 私の場合、ストリングス音源は各セクションは単一トラックで奏法を切り替えて使いたいので、キースイッチが使えないと入力ができません。最初、キースイッチの設定方法について少し戸惑いましたが、しばらく触ってみると自由度の高い設定ができることが分かってきました。

はじめにKONTAKT内にARCというキースイッチを統括するパッチを読み込みます。次に、ARCの下に使いたい奏法のパッチを読み込んでいきます。最後にARCで読み込んだ奏法をどのキーで使うか、どのチャンネルに奏法があるのかを割り当てて完了です。

ストリングスでは奏法以外にダイナミクスの調整がとても重要ですが、LASSの場合、CC1番のモジュレーションがダイナミクスに割り当てられています。これは通常のMIDI 11番のエクスプレッションのような、単純な音量ではなく、音の柔らかさなども変化するタイプです。ベロシティはレガート・グリッサンドの速度調節に使います。

 

音質について

MIDIノートをレガートで入力することによりリアルなスライド・グリッサンドを再現できます。レガート中は若干音量が下がるので、頑張ってレガートさせてもオケの中に入るとあまり聴こえないことも……。その場合は音量をしっかり書きましょう。

全体的にドライ気味(無反響ではない)で、思っていたのよりもずっとざっくりとした音質でした。スピッカートなどはかなりギャンギャンとした感じで、人によってはここまで強くなくていいから!と感じるかも。かなり存在感の強い音なので、空間系エフェクトの乗りが非常にいいです。コンプでグッと前に持ってきても違和感がない音でした。

もう一つ大きな特徴はパッチのレイヤーによる人数感の調整です。シネマティックなストリングスはヴァイオリンが16人などの大編成で収録されていることが多いですが、LASSの場合は4人ずつのセクションでパッチが区切られており、これを重ねれば大編成、単独で使用すれば小編成といった、さまざまなシチュエーションに対応できます。この点がLASSの最も魅力的な点だと思います。主席(ソロ)の音も入っているので、セクションに薄く重ねることで、輪郭を保ちながら分厚さを得ることもできます。

問題点としては、部分ごとに音量が大きい部分や妙にノイズが出過ぎている部分がいくつか見受けられます。MIDI CCによる手作業の補正や、コンプレッサー・マルチバンドコンプ、ディエッサーなどでピンポイントに抑える調整が必要かもしれません。音質が均一であってほしい方は、Viennaあたりが非常に整った音質なので、そちらをチェックしてみるといいと思います。

また、購入前のレビューチェックで「ピッチが悪い」とあり、「まあそこまで気にはならないだろう」と思って買ってしまったのですが、4分の1音くらいずれている部分があり、そこまでピッチのずれにうるさくない私でも気になりました。以上のような点から、LASSはソフト音源というより、「ストリングス音素材集」、のように考えるといいかもしれません。現実のストリングスのように、演奏者の振れ幅にアレンジャーやミキサーが合わせていかないといけません。

 

サンプル音源等

ガールズシンフォニーEcのPV曲でLASSを使っています。ソロ部分は生で録っているのですが、それ以外のストリングスは全てLASSを使用しています。

www.nicovideo.jp

本日で投稿10周年を迎えました

本日でVOCALOID投稿10週年を迎えました。

長いようでとても短かった10年です。投稿ペースは落ちてしまっていますが、今後も少しずつVOCALOID曲を投稿していきたいと思っております。

10周年記念曲を作りました。この10年間で覚えたことをいろいろ詰め込みました。10年前の自分では絶対作れなかったメロディを作りたい、という気持ちがありました。ぜひ聴いてください。

www.nicovideo.jp

僕たちは音楽という形のないものを使って、たくさんの人と繋がってきました。その繋がりも、いつか終わってしまうことがあるかもしれません。それでも、この10年間で感じた多くのことはこれからの生き方でとても大きな糧となるものばかりでした。決して楽しいことばかりでは無かったけれど、10週年を迎えたこの日に「これからも音楽をたくさん作っていきたい」と思えていることはとても幸福なことだと思っています。

 

 

 

以下、歌詞になります。

 

「機械仕掛けの渡り鳥」


瓦礫の街は黄昏で燃える
残骸見下ろして
人の作りしまやかしは消えて
証しすらも潰えた


記憶の片隅に残された光が
哀しみに引き裂かれても空を視て


僕は何のために生きればいいの
探し物が無いならこんな生命はいらない
ただ一つ抱いてた輝きすら
失くすのは怖いんだ 終わりゆく世界で


あの大空に羽ばたきたくて
翼を欲しがったけど
識るほどに遠のくあの場所には
僕の憧れがあるから


僕は何のために生きているの
問いかける言霊が 瓦礫の街に彷徨う
僕ではない誰かの憧れが
この胸にこだまする 束の間の安らぎ


僕は何のために生まれてきたの
永い時を渡ろう きっと答えを見つける
手を伸ばした先の輝きには
淋しさと優しさが響き合う黄昏
誰もいない空に 明日が来るのなら

初音ミク10周年

ミク10周年の曲を作りました。

www.youtube.com

https://twitter.com/NjPeperon/status/903226232178749441

 

詞先で、いま作りたいと思う曲を自由に作りました。歌詞を公開する予定はありません。フルもいまのところ作る予定はありません。アルバムに収録するときなどはこれがフルという扱いになりそうです。

VOCALOIDは歌詞が聴き取りづらいと思われてしまっているのがとても悔しいです。聴き取りづらくなるのは無理なピッチで歌わせてしまう制作者の責任であり、VOCALOIDの技術不足が原因ではありません。このことをいま一度静かに主張したいと思い、歌詞は載せませんでした。

 

また、夏コミでアルバムに参加させていただいたmayaさんの楽曲が公開されました。

 編曲、ミク調整、ミックス、マスタリングを担当しています。かなり気合を入れて制作していますので、ぜひ聴いてください!

コミックマーケット92お手伝い情報

mayaさんの新作アルバム「Across the Ocean」収録曲「Dear Letter」のミク調整とアレンジを担当しています。壮大でドラマティックな1曲に仕上がっています!ぜひ聴いてみてください。

www.youtube.com

maya web site 7th Album wAcross the Oceanx “Á݃TƒCƒg

maya web site - asanagi

【スペース】サークル名「asanagi」1日目東に-10a

 

スペースは私のスペースの近くなので、どうぞよろしくお願いします。

 

 

 

VST Lovers ~このVST(i)プラグインが熱い!~」に寄稿しております。

よく制作に使うプラグイン、音源について紹介しています。

 

【スペース】サークル名「G.C.M Records」1日目東に-09b

www.gcmstyle.com

こちらのスペースもかなり近いのでどうぞよろしくお願いします!

 

 

 

私のサークルの情報については以下を御覧ください。

ozashin.hatenablog.com

 

コミックマーケット92情報

8月11日~13日に行われるコミックマーケットにサークル参加いたします。

 

【スペース】

1日目東に06a「陰謀派スライダー」

3日目東ヤ28a「わためめた」(新譜のみ委託)

 

【新譜情報】

I've Soundアレンジアルバム「I'veloid」 頒布価格:1000円

全音源アレンジ:虹原ぺぺろん(OzaShin) ジャケットイラスト:御厨わた

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鳥の詩」「Face of Fact」などの楽曲で知られるI've Soundの楽曲をVOCALOIDを使用して大胆にアレンジ。ボーカルはGUMIと鏡音リンが担当しています。

VOCALOIDファンはもちろん、I've Soundのファンの方にも楽しんでいただけるよう、ボーカルエディットや楽曲アレンジを丁寧に行っています。

【収録曲】砂漠の雪・鳥の詩・Birthday Eve・Face of Fact・雪のかなた・Light colors・eclipse・雨に歌う譚詩曲(収録順)

 

クロスフェードサンプル】

www.youtube.com

【委託販売情報】

以下のページで8/12から始まる予定です。

http://www.toranoana.jp/mailorder/article/04/0030/55/83/040030558388.html?FAV170801

 

 【旧譜情報】

以下の旧譜、旧作品の頒布があります。

・Whiteout Message

・ポリシャス vol.0「全ての始まりの朝」

・レクイヱム〜Requiem for the Moon〜

・Flowords -フラワーズ-

・海を知らない子供達

・変わったコード進行が自分で作れるようになる本

(その他少量の過去作品あり)

 

その他のお手伝い情報は以下を御覧ください。

ozashin.hatenablog.com

reFX Nexus2のeLicenser移行手順

eLicenserを新しいものに交換したとき、reFX Nexus2のライセンスを転送する手順を解説します。ネットを調べましたが詳しい部分まで書いている記事が無かったので書きます。

Nexus2ライセンス移行時のエラーについて

Cubaseなどのライセンスの移行は、eLicenser Control Center上でライセンスを動かすだけで完了しますが、Nexus2の場合、この処理だけではエラーメッセージが表示されます。

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基本ライブラリはこのままでも使用可能ですが、起動するたびにこのメッセージが表示されてしまいます。また、拡張ライブラリは全て使用できなくなってしまいます。

 

公式ページでサポート依頼メッセージを送る

reFXの公式ページ(https://refx.com/)にアクセスし、ログイン後、Support→Submit Ticketをクリックします。

メールを送るときのように件名と本文が入力できるので、ここに新しいeLicenserにライセンスを移行したい旨を書きます。新旧のeLicenserシリアル(eLicenser Control Centerで見ることができます)も書いておくと分かりやすいと思います。

 

その後の手順

私の場合10分ほどで返信が来ました。めちゃくちゃ早いです。「eLicenser Control Centerのスクショを送ってね」と言われたので、Print Screenを使ってスクショ全体の画像を送ります。

これに対する返信も10分ほどで返ってきます。「アカウント情報を更新したので、マスターキーを更新してね」と言われるので、画面右上のアカウント名→Downloadsをクリックし、マスターキーをダウンロードします。

次にDAW等でNexusを起動し、Sys→Import Dataから、先ほどダウンロードしたマスターキーデータを選択すれば移行完了です。

サポートの返事がとても早いので、素早く移行できると思います。